思いつくがままのぶろぐ: Gigabyte GA-E7AUM-DS2H #2
BIOSからXPインスコを経て実際に動作させてみることに。(追記:動作レポはPart3に移動します)
更新履歴
'08
11/09 初版
11/11 一部修正(補足:IDEモード)
11/14 一部追加(簡易レポ:Win2k)
11/15 一部訂正(mGPUのOC項目) + 一部追加(ドライバ:XP)
11/29 一部修正(ドライバ)
12/25 手元を離れたため更新休止
'09
01/27 目次(ページ内リンク付き)を新設
03/06 一部修正(写真)
関連リンク(ブログ内)
Part1(フォトレポート) → Part2(BIOS・ドライバ) → Part3(ベンチ・使用感など) → Part4(メモリ構成のテスト) → Part5(IDE→AHCI切り替え:XP)
■目次
●BIOS
・OC関連(MB Intelligent Tweaker)
*FSB・Memoryクロック
*メモリタイミング
*各種電圧
・オンボードGPUの設定項目(Advanced BIOS Feature内)
・AWAY Mode
・オンボードチップの設定(Integated Peripherals内)
*SATA動作モード
・ファンコントロール(PC Health Status内)
・隠し設定(Ctrl+F1)
●ドライバ(WindowsXP)
・チップセット(SATA・GbE・オンボードGPUなど)
・F6ドライバ用ディスケットの作成
・HD Audio(Realtek ALC889A)
・HD Audio(NVIDIA HDMI HD Audio)
・IEEE1394・JMB368
・(Win2k)
■BIOS
ごく普通のBIOS設定画面だと思います。以下このマザーの特徴的なところを。
・OC関連(MB Intelligent Tweaker)
*FSB・Memoryクロック
さすがnForce系列のチップだけあって、FSBクロックとメモリクロックを非同期に設定できる「Unlink Mode」が存在します。Unlinkモードだとintel純正チップの様にFSBの比でメモリクロックが同期しないため、同期設定より柔軟なクロック設定が可能になり、パーツのOC限界値により近づける可能性があります。
なお設定可能値はそれぞれ400-2500MHz(FSB)、400-1400MHz(Memory)です。
*メモリタイミング
「Memory Timing Setting」をExpertにすることでユーザーがタイミング値を設定することができるようになります。
*各種電圧
メモリモジュールの電圧設定で、デフォの1.80V(Normal)から2.50V(+0.7V)まで0.1V刻みの昇圧が可能です。
チップセットの電圧設定で、デフォの1.1V(Normal)から1.3V(+0.2V)までの間で設定できます。
アンプラグドBluetoothネットワークケーブルを固定する方法
FSB(VTT)の電圧設定で、1.20V(Normal)から0.1V刻みで1.5V(+0.3V)までの値で設定できます。
CPU電圧の設定項目で、Q9550を載せた際は0.50000-1.60000Vまでの間を0.00625V間隔で設定できました。
なおオンボードGPU(GF9400)のクロック設定項目についてはBIOS内に存在しませんでした。780G/790GXではこれができるだけあって少々残念です。(11/15追記)
以前記事にてオンボードGPUのOCはできないと書きましたが、「Robust Graphics Booster」という項目からOC設定が行えるというのが正解でした。お詫びとともに訂正いたします。軽く弄ってみたところ確かに1%ずつ(GPU:5.8MHz、シェーダー:14MHz)OCされてました。
・オンボードGPUの設定項目(Advanced BIOS Feature内)
オンボードGPU(GF9400)の動作設定項目です。ここの選択肢で、「Enable If No Ext GPU」ではPCIe x16スロットにグラボを挿さない限りオンボードGPUが有効になり、「Always Enable」ではグラボの有無に係わらず常に有効になります。
「iGPU Frame Buffer Control」はGF9400で使用されるフレームバッファサイズの設定項目です。このチップはVRAMをメインメモリと共有するUMA方式の為、この設定値を多く取るとOSから使えるメインメモリ量が減ります。Autoでは256MBで設定され、ここをManualにすることで64MB-512MBの間で選択できるようになります。個人的に512MBが必要になるケースだとオンボードGPUには荷が重過ぎる用途だと思えるので、デフォのAuto・256MBのままでいいと思います。なおAuto・256MBでもOS上ではTurbo Cacheが有効になっているらしく、512MB分追加される形で合計768MBがメインメモリ領域からVRAMとして引かれていました(メインメモリ4GB環境の場合)
#間違ってもオンボードGPU有効時に「Disable」を選んではいけません。CMOSクリアするまでPCが起動しなくなります。
・AWAY Mode
XP MCEでしか関係のないAway Mode設定です。このOSを使用しない限りBIOSから殺しておきましょう。
・オンボードチップの設定(Integated Peripherals内)
evolutionxをインストールする方法
*SATA動作モード
GF9400内蔵のSATAポートの動作設定です。「IDE」では旧来のIDE互換モードで動作し、「AHCI」ではNCQといった機能が使用可能になるAHCIに、「RAID」ではその名のとおりRAIDモードで動作します。ひとつ注意点ですが、チップ上の制限からかIDEモードでは紫のSATAポートが使用不能になります。この点についてはNCQも使えて、かつIDEモードでも6ポート全て利用できたMCP55に比べ退化したように感じます・・・。
#個人的な意見ですが最近ではNCQ対応HDDも多いですし、RAIDアレイを組まないならAHCIモード、アレイを組むならRAIDモードでいいんではないでしょうか。
・ファンコントロール(PC Health Status内)
MATXながらCPU・ケースファンのコントロールが可能です。設定値はAutoのみでユーザーが動作温度閾値の指定といった詳細な設定はできません
CPUファンについてはPWM制御(4Pin)か、旧来の電圧制御(3Pin)の指定ができます。
一方のケースファンは有効・無効の項目しかないですが、3Pinのファンを挿したところファンが可変していたので、PWM制御対応ファンでなくともファンコン機能が動作するようです。
・隠し設定(Ctrl+F1)
Gigabyteマザーと言えばCtrl+F1キーで隠し設定が出ることはジサカーの間では周知の事実ですが、E7AUMではどんな項目が挙がるか探してみました。
*Advanced BIOS Feature内:「Delay For HDDs」
POST処理内でHDDの初期化のタイミングをずらす設定項目です。初期設定では0Sec(0秒)ですが、コールドブートでHDDを頻繁に見失うような環境なら、この値を増やしてみて様子を見てみるといいかなと。
*Advanced Chipset Features
なんと項目ごと丸ごと隠されてましたw いったい何があるのかと思ったら…
さほど多くはありませんでした。上から順に、Spread Spectrum(EMI対策)の項目と、PCIe1.0<->2.0の動作モード切り替え、拡張ボードのRAMのキャッシング設定、と謎の項目2つでした。
追記2/2
このうち「Advance Path」という項目を別のMCP7AマザーでEnabledにして検証するとメモリリード性能が上がりました。ただデフォではこの機能は殺されています。何か理由があるのでしょうかね・・・
MP3プレーヤーに音楽Fromeのコンピュータを転送する方法
*PCI Latency Timer(PnP/PCI Configurations内)
PCIボードのバス占有時間を決める項目で、PV3/4といったPCI帯域を多く食う様なデバイスで調子が悪いときはこの値を増やして様子を見てみるといいでしょう。(どうでもいいことですがPV3/4の最新のドライバではドライバ側でレイテンシを弄れるようです。)
■ドライバ(WindowsXP)
・チップセット(SATA・GbE・オンボードGPUなど)
nForce driver Packageが必要です。
#入手方法:上のリンクにアクセスして、プルダウンメニューを下記のようにして「検索」をクリック
製品のタイプ「nForce」
製品のシリーズ「nForce 7 Series」
製品ファミリー「nForce 730i/GeForce 9300/9400 mGPU」
ダウンロード タイプ「ドライバ」
オペレーティング システム「Windows XP」
言語「Japanese」
以下パターンごとに…
1:必須のドライバ
→「NVIDIA SMBus ドライバ」、「NVIDIA SMU ドライバ」は必ずチェックを入れます。
2:オンボードGPUを使用する場合
→「NVIDIA ディスプレイ ドライバ」にチェックを入れます。(下に補足あり)
3:不要なデバイス:Away Mode
→「NVIDIA Away Mode inf」にチェックを入れる必要はありません。
4:オンボードGbEを使用する場合
→「NVIDIA イーサネット ドライバ」にチェックを入れます。
5A:オンボードSATA(IDEモード)を使用する場合
→「NVIDIA ストレージ ドライバ」にチェックを入れる必要はありません。
(OS標準ドライバで動作します)
5B:オンボードSATA(AHCI・RAIDモード)を使用する場合
→「NVIDIA ストレージ ドライバ」に必ずチェックを入れます。
・補足
3の項目
#AWAY ModeはXP MCEを除いて不要なデバイスです。もし不明なデバイスが見つかる場合はBIOSで切っておきましょう。
5Aの項目
#今までのnForce*と異なり、MCP7Aでは「NVIDIA ストレージ ドライバ」にチェックを入れても再起動後も「標準 デュアル チャネル PCI IDE コントローラ」のままでNVIDIA製SATAドライバが適用できなくなってました。XPではIDEモードからAHCIモードの切り替えは特殊な手順を踏まなくてならないので、NCQ等を使用したい場合は最初からAHCIモードにしてXPをインスコしたほうがいいでしょう。
*今までの例(このブログ内の記事)
P5N-T Deluxe(780i・MCP55)
ML115(nF3400 Pro・MCP55)
番外:
#オンボードGPUのドライバで最新バージョンのものを適用したい場合は、20.08インスコ時に「NVIDIA ディスプレイ ドライバ」のチェックを外して、後から単独でグラフィックドライバ(1xx.xx:執筆時最新:178.24)を入れます。
・F6ドライバ用ディスケットの作成
AHCI/RAIDモード時に使用するF6用ドライバディスケットを作成するには、前述のNVIDIA nForce Driver Packageを使用します。
1:まずこれをダウンロードし、適当なフォルダへ解凍させておきます。
2:空のフロッピーを一枚用意します。
3先ほどのフロッピーへドライバファイル(下記参照)をコピーして完了です。
*「AHCI」モードの場合:「IDE¥WinXP¥sata_ide」フォルダ内のファイル全てをコピー。
*「RAID」モードの場合:「IDE¥WinXP¥sataraid」フォルダ内のファイル全てをコピー。
・HD Audio(Realtek ALC889A)
オンボードHD Audioを使用する際は、Realtekから落とせる「High Definition Audio Codecs Software」を使用します。その際使用するのは「Windows 2000.XP/2003(32/64Bits) Drive Only」というものを選択します。ZIPとEXEの2形式がありますが、どちらを選んでもかまいません。
・HD Audio(NVIDIA HDMI HD Audio)
オンボードHDMI HDAudioを使用する場合はこのドライバか、もしくはCD-ROM内の「NVIDIA HDMI Audio Driver」を適用します。
・JMB368 IDE
OS標準ドライバで動作するので不要です。
・IEEE1394
OS標準ドライバで動作するので不要です。
↓の様になっていたら成功です。(AHCIモード、オンボードデバイスを全て使った場合)
この項目の最初に戻る
追記:11/14 今更需要のなさそうなメーカー非サポートOSのWin2kインスコレポをコソーリ簡易扱いにて。ttp://ktyk.up.seesaa.net/image/e7aum_dvcmngr_win2k.png (デバマネ)
ttp://ktyk.up.seesaa.net/image/e7aum_win2k_3.png (SS)
ttp://ktyk.up.seesaa.net/image/e7aum_win2k_sataahci.PNG (Win2k:AHCIの設定項目なし)
(比較用:WinXPのAHCI項目 ttp://ktyk.up.seesaa.net/image/e7aum_winxp_sataahci.PNG)いくつかドライバ不足で動かんデバイスがあると思って覚悟してたけど、意外にも全デバイス動作して少々拍子抜け。ドライバはこのページ内のWinXPの手順でほぼおk。ただいくつか注意点があり、
SATA AHCIドライバの設定項目が出てこない(NCQ等の設定ができない)
インスコDiscがSP4以上でないとF6作業でAHCI/RAIDドライバを認識しない(読み込ませてもHDDなしと怒られる)
EISTが使えない
クアッドコア全て使えない・使えるコア数が2コアまで(これはOS上の制限)
HD Audioドライバインスコ前に必ず手動でKB888111を当てないとRealtekのドライバインスコに失敗する
、という若干扱いにくい部分が…。またそもそもチップメーカーが非サポートOS扱いなのでWin2kを常用環境にするのは正直言って激しくお勧めできません。
0 コメント:
コメントを投稿